デプスインタビュー調査とは

デプスインタビュー調査とは

デプスインタビュー調査とは、調査対象者と1対1で実施するインタビュー形式の調査で、定性調査の代表的な手法のひとつです。
アンケート調査に代表される定量調査とは異なり、対象者の深層に秘められた心理、感情、考えなどを読み取ることに主眼を置いた調査です。

例えば、

・その商品を利用しているのはどこが気に入っているからでしょうか。
・今利用している商品のどのように改善されると、より使いやすくなりますか。
・他の商品を利用していない理由はなんですか。

のように、普段商品やサービスを利用していても、あまり明確に意識されることが少ないことについて深く聞き出すことができるのが、デプスインタビュー調査の特徴のひとつです。

 

デプスインタビュー調査の方法

では、デプスインタビュー調査は具体的にどのように進められるのでしょうか。

まず調査人数ですが、(もちろん調査したい内容などによって異なりますが)一般的に5~10名程度、1人あたり1~2時間程度インタビューするケースが多いです。
10名程度と聞くと少ないように感じるかもしれませんが、10名より多く調査を行っても新しい視点や知見が出にくい傾向にあるため、このくらいの人数が妥当だと言えます。

インタビューを行う場所は、いわゆるリサーチルームのようなところではなく、調査対象者の自宅や落ち着いたカフェなどで行います。
質問内容はある程度事前に決めておきますが、重要なのは話の流れによってインタビュアーがフレキシブルに質問を変更したり、より深く質問したりすることです(もちろん必ず聞かなければならない質問は外せません)。
これらは調査対象者にリラックスした状態で答えてもらうために重要なポイントです。
デプスインタビュー調査は、深層にある心理などを読み取ることが目的ですので、緊張させるような環境が適さないのはお分かりになるかと思います。

インタビューはICレコーダーなどで録音するなどして記録に残しておきます。
これを後日テープ起こしをし、生の言葉の中から共通するポイントや新たな視点などを抽出していきます。

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